11月3日にリニューアルオープンする馬事公苑
11月3日にリニューアルオープンする馬事公苑

 11月3日に新装オープンする東京・世田谷区のJRA馬事公苑の報道陣向け内覧会が23日、行われた。

 馬事公苑は東京オリンピックの馬術競技実施に伴い、2017年1月より休苑。総工費約400億円をかけ工期約7年を2期に分けて全面改装された。新装された同所は「馬のいる緑豊かな都市公園」をコンセプトに26年の愛知・名古屋アジア大会の馬術競技など国際大会を含めさまざまな馬術競技の大会開催などへ活用される。

 また、今後は1964年の東京オリンピック時に使用されたグラスアリーナを改修した「はらっぱ広場」などの一部スペースが一般開放される予定となっており、それに伴ってレストランなども開業する。

活躍馬も入厩予定

圧巻のメインアリーナをパノラマで!
圧巻のメインアリーナをパノラマで!

 通常時は馬術や誘導馬の訓練なども行われている厩舎には20年のJ・GⅠ中山大障害を制したメイショウダッサイや、15年札幌記念や16年のアメリカJCCなど重賞4勝を挙げたディサイファなど活躍馬が入厩予定。さらに今後は引退競走馬を含むけい養馬と触れ合えるイベントも行われる予定となっており、人と馬との距離をグッと縮める契機となりそうだ。

 甲田啓馬事公苑長のコメント「生まれ変わった馬事公苑は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会における馬術競技場としてのレガシーを生かし、再び我が国における『馬術の殿堂』として、国内に限らず、国際的な馬術大会の開催も視野に入れた活動を行うとともに、『馬のいる緑豊かな都市公園』として、周辺の方々をはじめ、皆様に日ごろから親しまれ、愛される施設を目指してまいります。今後は週末を中心に、馬術大会をはじめ、馬と親しめるイベントなどを数多く開催します。都心から近い距離にありながら自然あふれる緑豊かな馬事公苑に、皆様もぜひ足をお運びいただき、公園として楽しんでいただきながら、馬や馬術の魅力に触れていただければ幸いです」

著者:東スポ競馬編集部